三 線 Q & A

■三線に関するよくある疑問・質問にお答えします。一般的な質問と、以前よせられた質問を一挙掲載いたします。こちらに答えの書いていない質問は、お問合せ下さい

三線に関する質問

Q1.三線の本体にうまや絃はついてますか?
Q2.皮の種類に本張り、強化張り、人工皮などありますが、どう違うのですか?
Q3.人工皮と本皮(蛇皮)では音質がどれくらい違うのですか?
Q4.皮のA・B・Cはどう違うのですか?
Q5.三線の皮はハブですか?
Q6.木の材質の違いで音も違うのですか?
Q7.紫檀や黒檀などはどうして値段が高いのですか?何が良いのですか?
Q8.「スンチー塗り」ってなんですか。
Q9.三線にマイクを取り付けることはできますか。
Q10.「工工四」ってなんて読むんですか。
Q11.うまがないと音が鳴らないのですか?プラスチック製と竹製に違いはありますか?
Q12.沖縄には各家庭に三線があるのですか?

購入前の質問

Q13.今まで楽器を弾いたことがないのですが、三線は弾けるのでしょうか?
Q14.調絃が不安なのですが・・・
Q15.三線のオーダーメイドは受け付けてますか。
Q16.海外からの注文も大丈夫ですか?
Q17.とにかく安くすませたいのですが。
Q18.ライブ用にお勧めの三線や必要なものはありますか。
Q19.教室に通わないと三線は学べませんか。教材だけで大丈夫ですか。
Q20.つめはどのように選べばよいですか?ギターのピックなどでも弾けますか。
Q21.練習の音が近所迷惑にならないか心配なのですが・・・・

購入後の質問

Q22.三線を弾きながら歌を歌いたいんですが、キーが合いません。
Q23.絃がだんだん緩んでくるのですが・・・
Q24.本皮の三線のウロコがはがれてくるのですが。
Q25.絃が切れてしまいましたが、普通の楽器店などで売ってますか?
Q26.糸巻き(カラクイ)が滑って固定されないのですが。
Q27.糸巻き(カラクイ)が折れてしまいました。
Q28.弾かない時はどのように保管しておけばよいですか。
Q29.三線を車に入れて移動したいのですが、熱は大丈夫ですか?
Q30.海外へ三線を持ち込みたいのですが。


Q1:三線の本体にうまや絃はついてますか?

A:はい。うま、絃、糸巻き(カラクイ)、胴巻き(ティーガ)、糸かけ、唄口と、最低限楽器として音が鳴る装備はついてます。

A:本皮は強化張りの場合、人工皮と大差ありませんが、本張りの場合、明らかに音が違います。
また、蛇皮の良い部分を使うことで音は良くなるのですが、本張りの方が違いが明確になります。

ただ、強化張り・人工皮も、初めて楽器を弾く方には申し分ない音のレベルです。
カンカラ三線との音の違いは素人でもはっきり分かります。

Q3:人工皮と本皮(蛇皮)では音質がどれくらい違うのですか?

A:本来、三線はニシキヘビの皮を張るのが基本&伝統です。これを蛇皮一枚張るのが「本張り」で、音が最も良く、遠くまで響きます。ただし、蛇皮は乾燥に弱いので手入れが必要です。「強化張り」は蛇皮の下に特殊な布を張り破れにくくしたものであり、「人工皮」は蛇の模様をプリントした人工の布です。いずれも、音は本張りより落ちますが、皮が破れる心配はぐっと減るので、初心者向きです。

Q4:皮のA・B・Cは何が違うのですか?

A:一口に「本張り」と言っても、実はその中でもランクがあります。ランクの違いの第一は「使用する皮の質」で、第二は「それを張る職人の技術」です。いずれも音に影響する要因です。

一般的に知られていませんが、輸入業者や職人がニシキヘビの皮を仕入れる際、皮の良し悪しによって仕入れ値が変わります。皮の色や模様、ウロコの目のなどいろいろなものを見て、職人は皮の質を判断し、製作する三線にあったものを使っていきます。

えるおきなわではこれをお客様で指定できるよう、「A、B、C」と皮のランク分けをしております。A、B、Cの順に良質の皮で、良い音が出ます。

職人の腕によっても本張り三線の音は変わります。人工皮や強化張りと比べ、本張りは一人前に張ることができるようになるまで何年も修行が必要です。皮は張る強さで音の高さや大きさが違うのですが、これはベテランでないと最適な調整ができません。

えるおきなわで取り扱っている本張り(蛇皮一枚張り)の三線は、三線職人歴40年以上のベテランによって製作・調整されていますので、安心してお求めください。

Q5:三線の皮はハブですか?

A:ニシキヘビです。

沖縄の楽器で蛇の皮を使っているので、そう連想する方もわりと多いようですが、ニシキヘビの皮を輸入して使用しています。
巨大な蛇でないと皮が足りなくて使えないからです。

Q5:三線の皮はハブですか?

Q6:三線に関する質問木の材質の違いで音も違うのですか?

A:違います。堅い材木ほど音の響きが良いといわれてます。

Q6:三線に関する質問木の材質の違いで音も違う

Q7:紫檀や黒檀などはどうして値段が高いのですか?何が良いのですか?

A:一つは、まず三線の音が良くなることです。
もう一つは、安い木より曲がったり反ったりせず長持ちすることです。

Q8:「スンチー塗り」ってなんですか。

A:三線と言えば黒のボディを想像するでしょう。昔は漆を塗っていたようです。
塗料を塗らないと、水や熱に弱くなる、手垢がついて汚くなるなどの弊害があります。

塗料を塗ると木の模様は一切消えますが、木目調の美しさを出すために、透明な塗料を使って塗るのが「スンチー塗り」です。
スンチー塗りは普通の塗りより技術が必要で、若干値段も上がります。

ちなみに三線にはいろいろな技術が必要ですが、「塗り」の技術を持つ人は少なく、沖縄県内でも人材不足に悩んでいます。

Q9:三線にマイクを取り付けることはできますか。

A:できます。ご注文の際にお申し付けください。

Q10:「工工四」ってなんて読むんですか。

A:「くん(工)くん(工)しー(四)」と読みます。
 沖縄の伝統的な楽譜です。

Q11:うまがないと音が鳴らないのですか?プラスチック製と竹製に違いはありますか?

A:うまがないと絃が胴体に張り付き、音が鳴りません。うまは竹製のほうが音が良いです。

Q12:沖縄には各家庭に三線があるのですか?

A:ありません(^^;

ちなみに沖縄における三線は、感覚的には日本人の刀と同じで、家宝として歴史的三線を保管している家もあります。
しかしあちこちの家に刀が置いてあるわけではないのと同じで、全ての家庭に三線があるわけではないのです。

余談ですがついでに書きますと、たまに誤解されることとして、「沖縄の人はみんな泳ぎがうまい」「沖縄の人はみんな英語が話せる」というのがありますが、そんなことありませんって(>_<)。

A:える・おきなわでは楽器初心者の方でも弾けるようにセットを用意しております。

当店で購入するお客様のほとんどは初心者の方ですが、練習を怠らなければ(当然ですが)1週間~1ヶ月くらいで1曲は弾けるようです。

三線は楽器としては簡単な部類に入ると思います。ギターよりもずっと敷居が低いですよ。

楽器経験者は耳で合わせられるのですが・・・。これは楽器との付き合いの長さによると思うので、耳で音が聞き分けられるまで頑張ってください。

大丈夫。初めから耳で調絃できる人はいませんよ。
慣れるまではこちらの調絃用具をお使いください。

A:受け付けております。ご相談ください。

こちらからどうぞ>>

A:海外からの注文・海外への発送も可能ですが、国によってはニシキヘビの輸入が禁止されていたり、またメンテナンス用品が手に入りづらかったりするので、三線は人工皮をお勧めします。

なお、地域と重量により送料が変わりますので事前にお問い合わせください。

A:安く押さえたい気持ちは分かりますが、何事も初めが肝心なので、教材は良質なものを用意しましょう。あまり安くしようとすると、結局何もできなくて挫折の原因となります。

どうしても安くすませたい方へのお勧めは、¥36,000のトライアル三線セットです。多分一番お得です。

A:六絃三線赤い三線の本張りだと、見た目も音もGoodです。

あとは、三線にマイクを取り付けるのと、ストラップがあると良いでしょう。

ちなみに新しい絃は張りがあって、音が少々変わることがあります。新しい絃を使うときは、ライブの2~3日前には交換して音に慣れましょう。

A:教室やサークルで、先生・先輩などに教えてもらったほうが上達が早いのは確かです。
が、教材だけで上達している人も多いです。
「やる気次第」と言えばそれまでですが・・・。

当店でも独学するための最適な教材を選んでいるつもりですが、当然ながら実力は練習量に比例します。ミュージシャンとして成功を志す若者はみんな独学でギターを学んでいるではないですか。

教室に通えなくても、是非それくらいの気合で頑張ってみてください。

A:指のサイズは人それぞれですね(-_-;)。
初めは広めのものを選ぶとあまり失敗しません。

また、つめは大きなものより小さめのものが弾きやすいです。不安な方はギターピックでも弾けますので、お近くの楽器屋で購入してください。

A:「小音うま」という、音を小さくする秘密アイテムがあります(^-^)v

A:三線は普通C-F-C(ドーファード)で合わせますが、女性は低いと感じるのが普通です。

その場合は一段ずつずらして、D-G-Dにしてみてください。音が高いと感じる場合は、B-E-BやA#-D#-Aにあわせてみましょう。

三線は本来歌い手の声の高さにあわせて調弦する楽器ですので、音を上げたり下げたりしながら、ご自身が歌いやすい音域を探してみてください。

糸巻き(カラクイ)を締めなおしてください。また、時間とともに絃自体も伸びてきます。

絃の巻き方はこちら

A:よくある質問ですが、蛇は脱皮する生き物なので、ウロコは自然とはがれてきます。
ウロコがはがれてきたら、ガムテープなどでべたべた取ってしまって構いません。

店で販売するときも、ガムテープなどでウロコを全て取った状態でお客様にお渡ししてます。

いくらとってもウロコが全部なくなることはありませんのでご安心を。

A:初心者、ベテラン問わず、絃は切ってしまうものです。

三線専用の絃を使わなければならないので、普通の楽器店には売っていません。
近くに三線の取り扱い店や教室・サークルなどがあれば問い合わせてみてください。
当店で注文することもできます。

釣り糸などで代用はできませんのでご注意下さい(^^;

A:これもよくある質問です。いくつか方法があります。
まず、左手で、絃を最初まで緩めてしまいます。それから、左手で絃を引っ張りあげるように右手で糸巻きを巻きあげていきます。その時に絃は穴から棹よりに巻いて下さい(カラクイの太い方向)。カラクイ全体に巻き上げると、絃の強さに負けて戻ります。ぎゅっとしめながら巻いて下さい。それで戻らないと思います。まずはお試し下さい。
また、松脂やチョークをつけると滑りにくくなるので、こちらもお試しください。

打倒!カラクイの戻り

A:当店で再度カラクイをご注文ください。

カラクイは細いので折れやすいです。
そのため、少しでも丈夫にするよう、ほとんどのカラクイが黒檀製です。

A:人工皮はケースなどにしまって構いませんが、本皮製はケースや袋に入れたままの保管は禁物です。

生き物の皮ですので、空気の通わないところはあまりよくありません。
また、直射日光があたる、異様に寒い、異様に暑い、一日の温度差が激しい、乾燥している、こういった場所は避けてください。冬場のガンガン暖房やヒーターのあたる環境も、乾燥で皮の破れる原因となります。

また、三線は立てておこうにも立たないので、こんな時に三線スタンドがあると便利です。ギター用のスタンドでも代用できます。

折りたたみできるものだと野外への持ち出しの際にも重宝します。

A:上の回答にもあるように、室内の温度に注意してください。

運転中は大丈夫だと思いますが(あまり暑すぎると運転手がもたないので)、三線を車に放置しておくのはおやめください。

A:国によってはニシキヘビの皮の持込を禁止しているところもあるので、本皮三線の場合はご注意ください。

その他わからないことがございましたら、随時お問い合わせ下さい。

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